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美容整形とお化粧

  • aoyama-mcl
  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

報道によると、若いドクターはこの頃、保険診療を旨とする診療科ではなく美容整形外科に行ってしまうらしい。確かに需要はこのうえなく高まっている。噂によると、医師資格があれば、まだなにもできなくても年棒は2,500万円ほどいただけて、そのうえ美容整形の技術を指南してもらえるとなれば、これほど美味しい話はない。わたくしも行きたい!もう少しというかもうかなり若かったらですけど、、、


ただ自分自身が美容整形してもらいたいかと問われると、怖い。なまじ中途半端な知識があるので。皮膚って火傷とかダメージを受けて再生機能が損なわれるとテカテカしてくるんですけど、いかにも美容整形してシワもないような熟年の女優さんのお肌ってなんかテカテカしてるじゃないですか。あれお化粧効果なのかなぁ。そうならいいんですけど、基本的に引っ張りすぎるとテカる。そのうえ形を整えるためにあれやこれやしているうちに、マイケルジャクソンのお鼻みたいなっちゃったら怖すぎる。


おおかたのケースで美容整形はエスカレートする。加齢で皮膚の伸縮性が悪くなると、表情作ったり、食べたり喋ったりするには「余裕」が必要になる。それがシワとか弛みなんですね。最初はちょっと取る。ただ、また食べたり喋ったりしているうちに伸びてきて「余裕」出ちゃうじゃないですか。もともとそれが気になって施術を受けたかたなので、また取りたくなる。そうして何度も取ってるうちにテカるだけじゃなく、表情が乏しくなって、口も大きく開けられない。歯医者さんに行っても困っちゃう。


こういう思考の流れで、残念ながら、美容整形ができません。美容整形は大きな需要とじゃぶじゃぶと注がれる研究資金を背景に日々進化を遂げているので、そのような流れもほとんどわたくしの偏見のようなものかもしれませんが、そうなると、あとは化粧か、放置するしかない。ただ化粧についても若い頃から関心を持ってそれなりのノウハウを習得していないため、まぁ長年、ただ塗って描き足すだけにとどまっている。化粧のj定義を満たすかどうかも疑問な行為で、年齢や不器量を誤魔化すだけの技量はどこにもない。


「アンガーマネージメント」で登場させた、前年、死にかけたうちの母ですが、じつは89歳になっても出かける時は化粧をしている。シワもシミも弛みも隠しようがありませんから、もう悟りの境地かと思いきや、鏡を見ながら、「いつの間にこんなシワだらけになったんだろう。」とか嘆いている。そんな母が、自分を鼓舞するためになんでしょうか、化粧をするときにたびたび口にする名言があります。


「塗っても汚いけど、塗らなかったらもっと汚い。」

わたくしもその名言に倣って、やっぱり放置はしておりません。

 
 

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